面接で聞いてる?プロジェクトの「期間と規模」でわかる働き方のリアル

こんにちは
プロジェクトSEの仕事図鑑へようこそ!
私はプログラミング未経験で、大手IT企業に入社しました。
現在はプロジェクトマネジメントSEとして働いています!
就活中のみなさん、インターンや座談会での「逆質問」で、こんな質問をしていませんか?
- 「配属先の部署では、どのくらいの期間のプロジェクトが多いですか?」
- 「プロジェクトの規模は何名くらいが多いですか?」
これ、就活時代の私の「鉄板質問」でした。
でも、企業から「うちは半年くらいの案件が多いよ」とか「100名規模だよ」と回答をもらって、正直こう思いませんか?
「へぇ〜、そうなんだ。(……で? それって良いの?悪いの?)」
かつての私は、数字だけメモして満足していました笑
でも、実際にSEとして働いてみて気づいたんです。
この「期間」と「規模」という2つの数字は、
「あなたがどう成長できるか(成長の型)」を決める、超・重要なパラメータだったんです!
今回は、就活生の時はピンときていなかった数字の裏にある働き方のリアルを、
私の実体験を交えてお話しします。
※注意!
今回の話は、企業のカルチャーを見極めるためのものです。
最終面接のような堅苦しい場ではなく、インターン中の座談会や、一次面接の逆質問タイムなど、比較的フランクに質問できるタイミングで確認するのがオススメです!
これを読めば、明日の説明会での逆質問が、
「ただの確認」から「自分に合う環境を見極める武器」に変わりますよ!
そもそもSEの仕事は「旅」のようなもの

いきなり数字の話をする前に、イメージしやすくするために、SEの仕事をRPGのような「旅」に例えてみましょう。
▼ プロジェクト期間 = 旅の長さ
- 数ヶ月で終わる「日帰りクエスト」を繰り返すか?
- 数年かけて大陸を横断する「長い航海」に出るか?
▼ プロジェクト規模 = パーティーの人数
- 数人の仲間と協力して進む「少人数の冒険」か?
- 大軍隊の一員として城を攻める「大規模な遠征」か?
どちらが良い・悪いではありません。
大切なのは、「あなたはどんな旅をして、どう成長したいか」です。
この視点で、それぞれの特徴を見ていきましょう。
1. プロジェクトの「期間」で変わる成長スピード

まずは「期間(旅の長さ)」です。
これは、あなたが「飽きっぽいタイプ」か「じっくり突き詰めたいタイプ」かで相性が分かれます。
短期プロジェクト(3ヶ月〜半年程度)
次々と新しい現場へ移り変わるスタイルです。
▼特徴
プロジェクトが終われば、また違うお客様、違うメンバー、違う技術環境へ。
▼メリット
- いろいろな業界の知識や技術を「広く浅く」経験できる。
- 短いスパンでメンバーが変わるため、**「色々なタイプの上司のやり方」**を見て盗める。
▼デメリット
深い専門知識が身につく前に異動になってしまう。
では、実際の現場はどうだったのか? 私の体験談がこちらです。
配属されたのは期間が半年ほどの改修案件。
しかも開始から2ヶ月経った「途中参加」でした。
正直、背景がわからないまま進むことがありました。
しかし「本番移行はこうやるんだ」「PMはここを見るんだ」というプロジェクト運営の「要所」を短期間で学べました。
「次はもっとこうしよう」と必死に取ったメモを、すぐに次の現場で実践できるスピード感は、成長期の私にはありがたかったです。
次に長期プロジェクトの場合は、どのような特徴があるか見ていきましょう。
長期プロジェクト(1年〜3年、またはそれ以上)
腰を据えて、じっくりと同じシステムに向き合うスタイルです。
▼特徴
同じお客様と長く付き合い、システムを一緒に育てていく。
▼メリット
- お客様の業界の業務知識が深く身につく。
- 信頼関係ができれば、「阿吽の呼吸」で仕事がしやすくなる。
▼デメリット
特定の知識に偏りすぎてしまい、他の現場で応用が利かなくなる(市場価値が狭まる)リスクがある。
……というのが一般論ですが、実際に働いてみると「成長の深さ」が段違いでした。
今担当している1年規模の案件は、既存システムに新しい要素を入れる改修案件です。
周囲も「誰も詳しくない」ような新しい技術に触れるため、毎日新しい知識が爆発的に増えています。(先輩と「うちら賢くなったね」と談笑してます)
短期で回していた頃に比べ、一つのことを「深く」理解できている実感がすごくあります。
また、1年規模ならまだ「全体像」が見えますが、これ以上大きくなると分業が進んで見えなくなるんだろうな…という予感も。
「深さ」を身につけつつ、ギリギリ「全体」も把握できる今の環境は、私にとって絶妙なバランスだと感じています。
こうして振り返ると、同じ「成長」でも種類が全然違いますよね。
- 短期: プロジェクト運営の「要所」を数多く経験し、マネジメントの感覚を養う。
- 長期: 特定の技術(クラウドや基盤など)を深く理解し、技術者としての厚みを作る。
「自分はどっちの成長が欲しいかな?」とイメージしつつ、
次はもう一つの重要要素、「規模(パーティーの人数)」について見ていきましょう!
2. プロジェクトの「規模」で変わる役割の広さ

次は「規模(パーティーの人数)」です。
これは、あなたが「全体を見渡したいか」か「大きな社会貢献がしたいか」で選びます。
小規模プロジェクト(数名〜10名程度)
少数精鋭。一人何役もこなす「マルチプレイヤー」が求められます。
▼特徴 「始まりから終わりまで」全工程に関与できる。
- キックオフ(顔合わせ)から、要件定義、テスト、導入まで、プロジェクトの全ストーリーを体験できる。
- 全部を自分で作業するわけではないが、全体の流れは把握している状態。
▼メリット
- 「自分が作ったシステムだ!」という実感が湧きやすい。
- 若手のうちから「ミニPM(プロジェクトマネージャー)」のような動きができ、管理スキルが早く身につく。
では、実際の現場感はどうなのか? 当時の私が一番驚いたことがこちらです。
私が配属された小規模案件(10名以下)で一番驚いたのは、
入社2年目の先輩が、お客様への説明をメインでバリバリこなしていたことです!
上司に聞くと「大規模案件だと、管理職にならないとお客様の前に出られないこともあるよ」とのこと。
「小規模だと、こんなに早くから打席に立てるんだ…!」と、
若手がチャンスを掴みやすい環境の違いを肌で感じた瞬間でした。
では、逆にもっと大きな「大規模プロジェクト」だと、どんな景色が見えるのでしょうか?
大規模プロジェクト(50名〜100名以上)
※私はこれまで小規模案件がメインだったため、ここからは一般的な特徴としての解説です!
大規模プロジェクトは完全分業制。
巨大なシステムをみんなで分担して作ります。
▼特徴 巨大なシステムを「部品」に分けて作る。
- チームごとに担当機能が細かく分かれている。
- 隣のチームが何を作っているかは、あまり把握できないことが多い。
▼メリット
- 銀行や公共インフラなど、一人では絶対作れない巨大で影響力の大きい仕事に関われる。
- 「テスト専門」「セキュリティ専門」など、特定分野を極めやすい。
▼注意点
自分の作業よりも、「他チームとの調整」や「ルールを守ること」が最優先される。
私は体験していませんが、研修で聞いた「現場のリアル」がとても印象的でした。
私は大規模案件に配属されたことはありませんが、研修で様々な部署の話を聞いた時のことは忘れられません。
大規模チームが担当しているのは、「入社したての私でも知っている」ような有名なサービスや、日常で当たり前に使っている社会インフラのシステムばかり!
プレッシャーも大きいと思いますが、「自分の仕事が世の中を支えている」という社会貢献の実感が欲しい人や、
それがモチベーションになる人にとっては、この上なく魅力的な環境だろうなと感じました。
ここまでで、「期間」と「規模」が働き方にどう影響するか、かなり解像度が上がったのではないでしょうか?
では最後に、この知識を武器に、面接でどうやって「自分に合う環境」を引き出せばいいのか。
その極意をお伝えします!
もし私が就活生に戻ったら、こう質問する!

ここまで読んで、「自分はどっちが合ってそうか」なんとなくイメージできましたか?
最後に、面接や説明会で使える「まな流・逆質問テンプレート」を伝授します!
繰り返しになりますが、これは最終面接のような緊迫した場ではなく、
インターンや現場社員との座談会など、リアルな話が聞けるタイミングで使うのがベストです!
最終面接でこの質問をしてしまうと、
「え、まだその段階なの?うちで働くイメージ持ててないの?」と思われてしまうリスクがあるからです。
逆に、早い段階で聞けば「お、しっかり具体的に働くイメージを持とうとしているな」と、意欲の高さとして評価されますよ!
さて、タイミングがわかったところで、「実際にどう聞けばいいのか」の話に戻りましょう!
ポイントは、「ただ数字を聞かないこと」。
「期間はどのくらいですか?」とだけ聞くと、相手は「(この子は何を知りたいんだろう…?)」と困ってしまいます。
必ず「あなたの意図=私はこういう働き方がしたい」をセットにして聞いてください。
それだけで、「おっ、しっかり考えているな」と評価が上がります!
パターンA:長期的に専門性を深めたい場合
「私は一つの技術や業務知識を深く突き詰めたいタイプなのですが(意図)、
配属予定の部署では、じっくり腰を据えて取り組むプロジェクトが多いですか?入社後の働き方を具体的にイメージしたくて……」
このように聞くことで、面接官には「長く活躍してくれそうだな(定着率が高そう)」という好印象を与えつつ、自分に合う環境かどうかを確認できます。
パターンB:将来PMを目指したい場合
「将来はPMとしてプロジェクト全体を管理できるようになりたいです(意図)。
若手のうちから全体像を把握する経験を積みたいのですが、小規模案件などでリーダーの補佐を経験するチャンスはありますか?」
こう聞くことで、「成長意欲が高い」「しっかりとしたキャリアプランがある」と評価され、やる気をアピールできます。
これらの聞き方の最大のメリットは、「相手(面接官や現場社員)を味方にできる」ことです。
「こういう風に成長したい」と宣言することで、相手も「それなら、うちのこの案件が合うと思うよ」と、より親身な回答をしてくれるようになりますよ。
まとめ
今回の記事のポイントをおさらいしましょう。
- 期間:
- 短期 = 変化が激しく、広く浅く学べる(飽き性・好奇心旺盛な人向け)。
- 長期 = 腰を据えて、信頼と専門性を深める(じっくり・安定志向の人向け)。
- 規模:
- 小規模 = 全体が見渡せて、マルチに動ける(PM志望・手触り感重視の人向け)。
- 大規模 = 分業制だが、社会への影響力が大きい(スペシャリスト・社会貢献重視の人向け)。
- 面接対策:
- 数字を聞くだけでなく、「自分の志向(意図)」を伝えてから質問しよう!
- 聞くタイミングは、インターンや座談会がベスト!
最後に:まずは次回の面接で「1つ」聞いてみよう
ここまで、ボリューミな記事を読んでいただき、ありがとうございます!
「期間」や「規模」が、あなたの働き方にどう影響するか、少しイメージが湧いてきたでしょうか?
知識を得たら、次は「行動」です。 いきなり全部を確認するのは難しいかもしれません。
だから、次の説明会や座談会で、今日紹介したテンプレートの中から「これだ!」と思うものを1つだけでいいので、実際に聞いてみてください。
その「たった1つの質問」が、あなたの就活を、そして未来の働き方を大きく変える一歩になります。 応援しています!
Next Action: 「環境(期間・規模)」が見えてきたら、次は**「あなた自身の性格」**との相性チェックです。 次回は、「PM寄りSEに向いている人の性格診断」をお届けします。お楽しみに!
