結城まな

こんにちは
プロジェクトSEの仕事図鑑へようこそ!

私はプログラミング未経験で、大手IT企業に入社しました。
現在はプロジェクトマネジメントSEとして働いています!

突然ですが、皆さんは企業選びでこんな風に思っていませんか?

「とりあえず大手を受けておけば安心かな?」

「中小ってなんとなく不安定そう……」

実は、私も就活生のときは「大手=正解!安定!」と信じ込んでいました。

でも、実際にSEとして働き始めて気づいたんです。

SEの世界には、会社の「規模(人数)」以上に大切な「商流(仕事の位置)」という絶対的なルールがあることに。

正直に告白します。

私は入社するまで、この違いをよく分かっていませんでした。

今思うと、たまたま自分の性格に合う会社(大手)に入れただけで、
「もし逆だったら……」と思うと冷や汗が出ます笑

今回は、学生時代には見えなかった「大手と中小のリアルな違い」を、社会人1年目の目線で正直にお話しします。

「自分にはどっちが合うの?」と迷っているあなたの、判断ヒントになれば嬉しいです!

ここが違う!SE視点で見る「大手」と「中小」の決定的な2つの差

一般的な「従業員数」や「売上」の違いは四季報を見れば分かりますよね。

ここでは、仕事の中身に直結する2つの違いに絞って解説します。

違い① 仕事の「商流」(誰から仕事をもらうか)

SE業界には、ピラミッドのような階層構造があります。

■ 大手SIer(プライムベンダー/元請け)

  • 仕事の相手: 銀行やメーカーなどのお客様から直接依頼を受けます。
  • 仕事内容: 「どんなシステムを作るか?」を考える「上流工程(企画・要件定義)」、プロジェクト全体の管理がメイン。
  • メリット: お客様の顔が見える。「自分がプロジェクトを動かしている」という実感がある。

■ 中小ソフトハウス(2次請け〜)

  • 仕事の相手: 大手SIerから「この部分を作って」と依頼を受けます。
  • 仕事内容: 詳細設計やプログラミング、テストなどの「下流工程(製造)」がメイン。
  • メリット: 現場で手を動かせる。技術力(コーディングスキル)を磨ける。

【実録】まなの現場のリアル

実際に私のプロジェクトでも、詳細設計やプログラミングなどの「作る」工程は、グループ会社(パートナー)の皆さんが担当してくれています。

彼らの高い技術力がないとシステムは動かないので、本当に頼もしい存在です!

逆に私は、お客様との会議やスケジュール調整などの「決める・管理する」仕事がメイン。

理系出身にも関わらず、プログラミング未経験で不安があった私にとっては、
結果的にこの「管理メイン(大手)」の役割分担がすごく合っていました。

【コラム】なぜ「商流」が違うと「体力」も違うの?

「大手はお金持ち」というイメージがありますが、これには「商流」が関係しています。

  • 元請け(大手): お客様と直接契約するため、利益をコントロールしやすい。
  • 下請け(中小): 間に会社が入るぶん、マージン(手数料)が引かれて利益が薄くなりやすい。

利益が出やすい=会社にお金の余裕(体力)がある。

これが、次にお話しする「教育」や「待機時の給料」の差に繋がってくるんです。

違い② 企業の「体力」

一般的に、大手は研修や福利厚生が手厚く、中小は実力主義(OJT中心)と言われています。

ここでは、私が実際に働いて感じた「大手って体力すごい……!」というリアルなエピソードを3つ紹介しますね。

1. 「経費」の融通がすごい(大阪出張の話)

ある時、「大阪のメンバーと対面で仕事をして、チームワークを高めたい」と上司に相談しました。

すると、交通費が出るのはもちろん、なんと1年間の長期滞在(マンスリーマンション契約)も即OKが出たんです!

「社員のパフォーマンスやチームのためなら、投資は惜しまない」。

この余裕は、やっぱり体力のある大手ならではだと感動しました。

2. 新人を「待ってくれる」余裕がある

配属されてすぐ、「明日から利益を出せ!」なんて言われません。

「まずは失敗してもいいから、色々やってみな」というプロジェクト運営の模擬環境(社内活動など)を用意してくれます。

この「模擬練習」のおかげで、失敗を恐れずにプロジェクト運用の経験を積むことができ、
未経験の私でも焦らずに仕事を覚えることができています。

3. 案件以外の「横の繋がり」がある

目の前の仕事(案件)だけでなく、部署を横断した活動や、グループ交流に時間を使うことが許されています。

他部署の先輩から別のプロジェクトの話を聞くこともでき、自分の視野が一気に広がりました。

ここまでで、大手と中小の大きな違い(商流・体力)が見えてきたと思います。

では、それを踏まえた上で、具体的にどんなメリット・デメリットがあるのか。

次の章で、もう少し掘り下げて整理してみましょう。

「大手=正解」とは限らない?一般的に言われるメリット・デメリット比較

ここまで大手の良いところばかり書いてしまいましたが、もちろんデメリットもあります。

ここからは、私の実体験(N=1)と一般的な傾向を照らし合わせて、フェアに比較してみましょう。

大手のデメリット(と言われること)

よく「大手は歯車の一部になる」と言われますよね。

巨大なプロジェクト(100人規模〜)だと、全体が見えず、ひたすらテスト……というケースも確かにあります。

【実録】私は「歯車」だったか?

実際、私はそこまで「歯車感」を感じていません。

というのも、私が担当しているのは20人規模のプロジェクト(期間1年程度)だからです。

この規模感だと、1年目の私でも全体が見渡せますし、環境整備などの主体的な仕事も任せてもらえています。

一方で、同期(50人以上の大規模PJ)はテスト業務がメインのようです……。

正直なところ、「大手だから歯車」と決まっているわけではなく、「配属されるプロジェクト規模による(運要素がある)」というのがリアルな答えです。

中小のメリット(大手の裏返し)

私は中小で働いたことがないので比較論になりますが、一般的には以下のようなメリットがあると言われています。

  • 裁量が大きい:
    若手のうちから「設計から開発まで」全部任されることが多い。
  • 経営陣との距離が近い:
    社長との距離が近く、自分の意見が通りやすい(大手は承認フローが長いです……)。
  • 専門特化:
    「AIに強い」「医療系に特化」など、特定の技術にとがった強みを持つ企業が多い。

それぞれの特徴(メリット・デメリット)が整理できましたね。

では、この違いを理解した上で、面接官にどうアピールすればいいのでしょうか?

次は、志望動機の回答例を紹介します!

面接で「なぜ大手(中小)なの?」と聞かれたらこう答える!

ここまで読めば、もう「なんとなく」ではなく、理由を持って選べるはずです。

結城まな

面接での回答例を作ってみました!

まずは、大手志望の学生向けに回答例を紹介します。

パターンA:大手志望の場合

私はチーム全体を巻き込んで調整を行うのが得意です。

御社のようなプライムベンダーで、お客様の課題解決に最初から最後まで携わりたいと考え、志望しました。

次に、中小志望の学生向けに回答例を紹介します。

パターンB:中小志望の場合

私は技術そのものを深掘りし、手を動かしてモノづくりをすることが好きです。

御社の〇〇分野における高い技術力と、若手から挑戦できる環境に魅力を感じました。

ワンポイントアドバイス

この回答例はあくまで「骨組み」です。

これにあなたの実体験(エピソード)をどう組み合わせて説得力を出すか?というテクニックについては、長くなるのでまた別の記事でじっくり解説しますね!

まとめ:大切なのは「規模」より「自分の性格に合うか」

最後に、この記事の要点をまとめます。

ポイント
  1. 商流の違い: 大手は「管理・調整(上流)」、中小は「製造・技術(下流)」がメインになりやすい。
  2. 体力の違い: 大手は「待ってくれる余裕(研修・福利厚生)」があるが、配属ガチャのリスクもある。
  3. 選び方: 「安定」という言葉に逃げず、「管理したいか?作りたいか?」という適性で選ぼう。

ここまで読んでくれたあなたなら、もう「なんとなく大手かな…?」と迷っていた頃とは違います。

「商流」や「体力」というプロの視点を手に入れたからです。

面接官が「なぜうちなの?」と聞くのは、あなたを困らせたいからではありません。

「入社してから『こんなはずじゃなかった』と後悔してほしくない」と思っているからです。

だからこそ、自信を持って伝えてきてください。

「御社の立ち位置(商流)を理解した上で、ここが私に合っていると思いました」

その言葉は、きっと面接官の心にも強く響くはずです。
あなたが一番輝ける場所に出会えることを、心から願っています!

▼「管理」と「製造」、自分はどっちが向いてる?と気になった方はこちら

【職種研究】企業選びで迷う「上流工程」と「下流工程」未経験の私はこうやって選びました 結城まな こんにちはプロジェクトSEの仕事図鑑へようこそ! 私はプログラミング未経験で、大手IT企業に入社しました。現在はプロ...