結城まな

こんにちは
プロジェクトSEの仕事図鑑へようこそ!

私はプログラミング未経験で、大手IT企業に入社しました。
現在はプロジェクトマネジメントSEとして働いています!

「SEになったら、カッコいい画面を設計したり、会議で提案したりすると思っていましたよね?」

私も入社する前は、ずっとそう思っていました。

でも実際、新人の私に渡されたのは、Excelで作られたID管理表や、大量の申請書でした。

一見、「ただの雑用」に見えるこの仕事。
でも実は、これができないとプロジェクトは1ミリも進まないんです。

この記事では、PM寄りSEの私が実際に行っている「環境整備(下準備)」のリアルな内容を紹介します。

これを読めば、「PM寄りSEって具体的に何をしてるの?」という疑問が解消され、地味な作業の裏にある「重要な意味」が見えてくるはずです。

「あ、こういう仕事なら私にも向いてるかも!」

もしそう思えたら、ぜひPM寄りSEという道を候補に入れてみてくださいね。

ちなみに、PM寄りSEの仕事は大きく分けて
「環境整備」「資料作成」「調整」の3つがあります。

今回はその中でも、新人が一番最初に任される「環境整備」について、詳しくお話ししますね。

そもそも「環境整備」って何?

「PM寄りSEは、開発者が作業に集中できるように『道を整える』のが仕事」

と言われても、具体的になにをしているのかイメージしづらいですよね笑

実際に私が現場で行っている泥臭い実務(現在進行形)を紹介します。

大きく分けて「人との連携(情報)」と「実作業(場所)」の2つがあります。

その1:情報の「橋渡し役」になる

これは主に、「人と向き合う仕事」です。

情報を持っている人を探したり、メンバー同士を繋いだりするのが役割です。

「え、同じプロジェクトなんだから、直接話せばよくない?」と思うかもしれません。

でも、システム開発の現場は少し特殊なんです。

「新しく作るチーム(開発)」と「今のシステムを守るチーム(保守)」は、同じお客様を担当していても、ミッションも働く場所も違う、全く別のチームであることが多いんです。

普段は接点がないからこそ、スムーズに連携するためには、
間に立って言葉を翻訳し、繋ぐ人(PM)が必要不可欠なんです。

具体的には以下の2つがあります。

ログイン情報の収集

具体的な作業

サーバーに入るためのIDやパスワードを、何十件もかき集めます。

情報が散らばっていて誰が持っているか分からない中、「あの人なら知ってるかも?」と聞き回ります。

作業の目的・意味

これがないと、プログラマーさんはサーバーに入ることすらできません。

全員が必要な場所へすぐにアクセスできるように情報を一元管理し、開発の初速を上げることが目的です。

自分の学び

最初は大変でしたが、これを通して社内の「誰が何を知っているか」が分かるようになりました。

困った時に頼れるコネクション(人脈)ができたことは、新人にとって大きな財産です。

また、フォルダ構成にも詳しくなり、「この情報ならここにあるはず」と目星をつけて探せる力も身につきました!

チーム間の連携

具体的な作業

開発担当者(作る人)と保守担当者(守る人)の間に立って、やり取りを仲介します。

開発側から「こういうことで困ってます」と相談を受けたら、保守側に「どうしたらいいですか?」と解決策や必要な情報を聞きに行きます。

作業の目的・意味

プロジェクトを止めないために、開発担当者が困らないように支えることです。

開発に必要な情報を、接点のない保守担当者から代わりにもらってくることで、開発者が作業に集中できる環境を作ります。

自分の学び

単なる伝言(コピペ)ではうまくいきません。

「相手の発言の裏にはどんな困りごとがあるのか?」を深く考えたり、相手に合わせて伝え方を変換したりするコミュニケーション力が必要です。

また、そうやって深く関わる中で、「システムの仕組み」や「アクセス方法」などの知識も自然と身につきました。

その2:開発の「場所」を作る

こちらは「システムと向き合う仕事」です。

開発者が作業をするための環境(土台)を、実際に手を動かして用意します。

作業場所(テナント・サーバー)の申請

具体的な作業

「クラウド上の作業空間(テナント)」の作成申請や、サーバーを用意しておく空間を作ります。

※「サーバーを用意する」といっても、重たい機械を運ぶわけではありません。
専用サイトから、必要なスペックを選んでポチポチと申請ボタンを押す作業です。

作業の目的・意味

例えるなら、「大工さんが来る前に、土地を確保して整地しておくこと」です。

彼らが到着した瞬間に作業を始められるよう、最高の状態で準備しておくことが目的です。

自分の学び

これが整っていないと、誰も作業を始められません。

自分の準備が遅れると、開発のスタートが遅れ、最終的な納期まで遅れてチーム全体に迷惑がかかってしまいます。

「整えないと始まらない」という責任の重さと、「スケジュールを守る」ことの重要性を肌で感じました。

PMの第一歩は「障害を取り除くこと」

一見地味に見える、「情報の橋渡し」と「場所作り」2種類の仕事。

周りからは「雑用」と言われることもあります。

でも、私はこれを「雑用」だとはこれっぽっちも思っていません。

「なぜなら、この仕事が欠けてしまうと、プロジェクト(開発)そのものが止まってしまうからです。」

PM寄りSEの本質的な役割は、「プロジェクトを前に進めること」。

そのために「作る人がスピーディーに作業に移れるように、障害を取り除いておくこと」は、
雑用どころか、PMとして最も重要なミッションの一つなんです。

自分がコードを書かなくても、環境を整えることでプロジェクトの進行を支える。

これが、新人PMとしての私の大切な仕事なんです。

それでは、ここまでの内容を振り返ってみましょう。

まとめ

この記事でお伝えしたかったポイントは、以下の3つです。

  • 「環境整備」は立派なPM業務
    プロジェクトのスタートダッシュを決める重要な仕事です。
  • 技術力がなくても貢献できる
    「情報を集める」「人と人を繋ぐ」といった動きこそが、現場では重宝されます。
  • 「支える仕事」に興味があるならおすすめ
    もしあなたが「チームで成果を上げるのが好き」なら、PM寄りSEは天職かもしれません。
    ぜひ選択肢に入れてみてください!

最後に

「未経験だから」「文系だから」と不安になる必要はありません。

チームで成果を上げるのが好きなら「PM寄り」、モノづくりが好きなら「プログラマー寄り」。
こんな感じで、まずは自分の向いていそうな職種を探してみましょう。

あなたの強みが活きる場所は、IT業界の中に必ずあるはずです。

さっそく次の会社説明会や面接で、この視点を持ってみてください。

「ここは技術特化かな?」「ここは管理メインかな?」と見る目が変われば、きっとあなたに合う職種が見つかるはずです!