【職種研究】企業選びで迷う「上流工程」と「下流工程」未経験の私はこうやって選びました

こんにちは
プロジェクトSEの仕事図鑑へようこそ!
私はプログラミング未経験で、大手IT企業に入社しました。
現在はプロジェクトマネジメントSEとして働いています!
就職活動や企業研究を進めていると、必ずと言っていいほど出てくる言葉がありますよね。
そう、「上流工程」と「下流工程」です。
「言葉の意味はなんとなく分かるけど、結局自分はどっちが向いてるの?」
そんな疑問を持って、エントリーの手が止まってしまっている人も多いのではないでしょうか。
教科書的な説明は検索すればいくらでも出てきますが、「実際に働いてみてどうなのか」というリアルな話は意外と少ないもの。
そこで今回は、未経験からSEになり、現在進行形で働いている私が、
- 「なぜ上流工程(PM寄り)を選んだのか?」
- 「働いてみて感じた、向き不向きのリアル」
を、私の実体験(N=1)としてお話しします。
これを読めば、「自分はこっちの働き方の方が合ってそうだな」という仮説が立てられるはずです。
ぜひ企業選びの参考にしてくださいね!
30秒で理解!一般的に言われる「上流」と「下流」

まずは前提として、一般的な言葉の意味をさらっとおさらいしましょう。
IT業界の仕事を「家づくり」に例えると、一発でイメージできます。
上流工程(設計・要件定義)= 建築士
- やること: お客さんに「どんな家に住みたいですか?」とヒアリングし、図面(設計図)を書く仕事。
- 求められること: コミュニケーション能力、調整力、文章力。
下流工程(製造・テスト)= 大工さん
- やること: 図面を元に実際に家を建てる(プログラミング)仕事。雨漏りがないかのチェック(テスト)もここ。
- 求められること: プログラミングスキル、論理的思考力、集中力。
これだけ聞くと、なんだか上流の方が偉そうに見えませんか?
でも、それは大きな誤解なんです。
勘違いしないで!「上流・下流」は上下関係ではなく「役割」の違い

ここが、今回の記事で一番伝えたいポイントです。
「上・下」という漢字のイメージから、どうしても、
- 「上流=指示する人(偉い)」
- 「下流=指示される人(下っ端)」
だと思い込んでいませんか?
真実は「役割分担」です
建築士(上流)がいくら立派な図面を書いても、腕の良い大工さん(下流)がいなければ家は建ちません。 逆もまた然りで、設計図がないまま大工さんが勝手に作り始めることもできません。
どちらが上か下かではなく、「得意な領域が違うパートナー」であり、単なる「役割分担」に過ぎないのです。
「でも、上流の方が給料いいって聞くけど…?」
そう思った方、鋭いです!笑
確かに平均年収で見ると、上流工程を担当する企業の方が高い傾向にあります。
でも実はそれ、役割の偉さではなく、「会社の立ち位置(商流)や規模」という構造上の問題なんです。
ここを話し出すと長くなるので、「なんで給料に差が出るの?」と気になる人は、前回の記事でそのカラクリを詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
この記事では一旦お金の話は置いておいて、
「あなたの性格に合うのはどっち?」という視点で見ていきましょう!
【実体験】私が「上流(PM寄りSE)」を選んだ決定的な理由

私がどうやって今の「上流(PM寄り)」という道を選んだのか。 実は最初から「絶対これ!」と自信満々だったわけではありません。
- 就活中(Will): 「こうありたい!」という意志
- 入社後(Can): 「やっぱり管理が好きだ!」という適性の一致
- 配属後(Value): 「これが私の生きる道!」という実感
この3ステップで、私の心がどう動いたのかをお話しします。
1. 就活中:インターンでの気づき(Will)
学生時代、インターンシップで「小さいシステムを自分たちで企画する」というワークがありました。
進め方が分からず社員さんに相談した時、こんな言葉をもらったんです。
「実際の現場では、最初の『要件定義(上流)』で骨組みをガチガチに決めるんだよ」
この一言で、「どんな機能を入れるか」「どんな画面にするか」は、最初の段階で全て決まってしまうんだ、と衝撃を受けました。
もし私が「下流」だけで働いていたら、「ここをもっとこうしたい!」と思っても、もう変えられないんだ…。
そう気づいた私は、
「言われた通りに作る人ではなく、何を作るか提案できる人になりたい!」
という強い意志(Will)を持って、上流工程に関われる企業を目指しました。
「よし、上流を目指すぞ!」と意気込んで入社した私。
続く新人研修では、その選択が正しかったのかどうか、自分の「適性(Can)」と照らし合わせて答え合わせをする時間になりました。
2. 入社後:研修での挫折と確信(Can)
入社後の技術研修で、チームになってシステムを作る演習がありました。
ここで、私の「向き不向き」が残酷なまでにハッキリと出たんです。
- コーディングできるメンバーが作業に集中できるように、
「このままだと遅れちゃうから、スケジュールの組み方を変えてみようか」と提案すること。 - 資料を整理したり、環境を整えたりすること。
これらは、誰に言われなくても自然と体が動き、チームが円滑に進むことに楽しさを感じました!
- いざ「じゃあまなさん、この機能を実装して」とコーディングの段になると、急に手が止まる。
- 何を書けばいいか分からず、エラーが出ても「なんで動かないの…」と疲労感だけが募る。熱中もできない。
プログラミングに慣れている同期が楽しそうにコードを書く横で、「ああ、私は作る人(職人)じゃないな」と改めて実感しました。
でも逆に、「全体を見て管理・調整する仕事(PM寄りのSE)」なら、私の強みを活かして積極的に貢献できる!
「技術より管理がやりたい」という就活時の直感は、間違っていなかったかもしれない。
「ここなら、私の強みが活かせるかも」
やりたいこと(Will)と適性(Can)がピタリと重なりそうな「予感」を得ました。
「プログラミングは苦手だけど、管理なら私らしく頑張れそう!」
そう前向きな気持ちで飛び込んだ配属先。
待っていたのは、その予感が「確信」に変わる瞬間でした。
3. 配属後:現場での確信(Value)
実際の現場に配属されると、黙々と開発するよりも、
「これ何ですか?教えてもらえませんか?」といろんな人に聞き回って情報を集めることが仕事のメインになりました。
目的は、「コーディングする人がやりやすい環境を整えること」。
環境を整えた実体験もありますので、紹介しますね。
ある時、プロジェクトでどうしても必要な「機材」があったのですが、在庫も時間もなく絶体絶命のピンチに陥ったことがありました。
でも私は諦めず、上司も捕まえて、いろんな部署の人に相談して回り、なんとかその機材を確保することに成功したんです!
「よくやった!すばらしい!」
開発チームのみんなからそう言われた時、すごく自信になりました。
自分がコードを書かなくても、書ける人が気持ちよく働ける環境を作ることで、プロジェクトには貢献できる。
むしろ私はその「サポート」に、ものすごくやりがいを感じるタイプでした。
今では自信を持って言えます。「私に合う仕事は、やっぱりこっち(PM寄り)だったんだ」と。
こうして私は、自分の天職(上流・PM寄りSE)を見つけました。
でも、もし私が自分の適性を無視して、無理やり「下流・開発特化」の道を選んでいたらどうなっていたでしょうか?
もし私が「下流(開発特化)」を選んでいたら?
もし性格に合わない「職人(スペシャリスト)」の道を選んでいたら…と想像すると、少し怖くなります。
毎日動かないコードと睨めっこして、「なんで私にはできないんだろう」とストレスを抱えていたかもしれません。
逆に、モノづくりに没頭したい人が無理に上流に行くと、
「会議ばっかりで何も作れない!手を動かさせてくれ!」とストレスになるでしょう。
結論
ずばり、選ぶべきは「苦労さえも楽しんで乗り越えられそうな方」です。
仕事である以上、どちらの道を選んでも必ず大変な壁にはぶつかります。
そんな時、「もう嫌だ」と心が折れてしまうのではなく、
「よし、攻略してやるぞ!」と前向きに踏ん張れるのは、あなたにとってどっちの役割でしょうか?
「そう言われても、まだ自分がどっちなのかピンとこない…」。
そんな人のために、タイプ別の判断ヒントをまとめてみました。
あなたはどっちタイプ?選び方のヒント
私の話を聞いて、どう思いましたか?
「わかる!」と思った人もいれば、「自分はちょっと違うかも」と思った人もいるはずです。
最後に、タイプ別のおすすめをまとめておきますね。
タイプA:上流(PM寄り)がおすすめな人
- 私(まな)のエピソードに共感した人。
- 「すごい技術」を作ることより、「誰かの役に立った」という実感が欲しい人。
- 人と話して物事を前に進めたり、計画を立てたりするのが好きな人。
タイプB:下流(スペシャリスト)がおすすめな人
- 「いやいや、まなさんみたいに調整するより、自分で手を動かして作りたいよ」と思った人。
- 一つのことに没頭して、気づいたら時間が過ぎていることがある人。
- 最新の技術ニュースやガジェットを見るとワクワクする人。
「自分はこっちかも!」というイメージは湧いてきましたか?
最後に、今回の内容をサクッとおさらいしましょう。
まとめ
今回のポイントを整理します。
- 「上流・下流」は上下関係ではない 建築士と大工のような「役割分担」
- 年収の差は「仕組み(商流)」の問題 「お金」や「世間体」に惑わされず、フラットに考えよう。
- 「技術を極めたい」か「技術で人を助けたい」か 私の場合は後者でした。あなたはどっちのタイプか、自分の心に聞いてみてください。
自分のタイプがなんとなく見えてきましたか?
「私は上流タイプかも!」と思ったあなた。
次は、働き方をもっと具体的にイメージするために、
プロジェクトの『期間』と『規模』について解説します。
「そもそも期間や規模なんて、気にしたこともなかった…」
そんな人も多いのではないでしょうか?
でも実は、ここを見るだけで「あなたの毎日の働き方」がガラッと変わるんです。
私が就活生の時に知りたかった「自分に合う環境(プロジェクト)の見極め方」についてお話しします。お楽しみに!
